Jリーグからの内定を蹴った大学生の話。
教え子にクレイジーすぎる男がいます。
プライバシーもあるのでKとしておきましょう。
KはJリーグのとあるチームで大学３年生から給与をもらって働いています。
インターンとかアルバイトでもなく、社員とほぼ同じような契約で３年生から働きながら大学に通っています。
そんな彼から報告を受けました。
【 チームの内定、辞退しました 】
クレイジーすぎる。（笑）
もう訳がわからない。（笑）
誰もが憧れるJリーグからの内定を蹴った。
そもそもどんなプロセスで内定をもらったのか？
いや、そもそもなんで学生がプロチームと対等な契約ができてるんだ。
大学４年生から就活してもJリーグは絶対に内定を出さない。
Kと出会ったのは彼が１年生の時。
ご縁があって僕の講義を聞きに来てくれた学生。
K『わっきーさん。僕、将来サッカーを仕事にしてサッカーに恩返ししたいんすよ！』
少しチャラい感じの喋りで話してくれた。
わ「K、お前さ、実際にどんな仕事があんのか知ってんの？」
K『いやー知らないっす。とにかくサッカーだったらなんでもいいんすよ。』
わ「じゃあアドバイスをやろう！その夢が本気ならサッカーを仕事にしている人に会ってこい。」
K『わかりました！ちょっと探して会って来ます。』
だいたい大学生たちが夢を語ると夢で終わらせてしまう。
サッカーを仕事にしたい、野球で恩返しがしたい、
スポーツに関わりたい、トレーナーになりたい。
熱いことを言う学生にたくさん会って来たけれど
僕のこの課題をやった人間は１割もいない。
Kはチャラいし顔が小さい（ねたみ 笑）から
きっとやってこないんだろうな〜と思っていた。
スポーツを仕事にするのが夢から現実になる瞬間
K『わっきーさん、会って来ましたよ。』
わ「おお！すごいやん（チャラくて顔小さいのに・・・）」
K『で、今度、球団事務所に呼ばれました。』
わ「おお！すごいやん（チャラくて顔小さいのに・・・）」
K『履歴書とか持って行った方がいいんすかね？』
わ「履歴書を持って来てと言われてなくても、持って行くと可能性広がりそうだね！」
K『ですよね。まずはインターンとかさせてもらえないか聞こうと思います。』
数日後。
K『わっきーさん、インターンすることになりました！』
わ「マジか！？（チャラいけど素直で行動力あるなぁ。）」
K『はい！まずはインターンして認めてもらえるように頑張ります！』
とんとん拍子に話は進んだ。
でも僕の中で謎が・・・
最初、どうやって球団関係者に会ったんだ？？
Kに聞いてみた。
わ「ところで、どうやって最初関係者に出会ったん？」
K『いや、サッカー関係の交流会があってそこで出会ったんですよね。たまたまっす。たまたま。』
わ「どんな交流会！？」
K『サッカー関係者とかサッカースクールを経営している人とかがいました。』
わ「そうなんだ。そう言うところ行くの緊張せんかったん？」
K『いや、緊張しましたけど行かないと進まないと思ったので。勇気持って行きました。』
出会わないと切符は手に入らない。
覚えてもらえないと出会っても切符は手に入らない。
夢は叶わない。
スポーツを仕事にしたい人はたくさんいる。
夢のままで終わる人がほとんど。
だって行動していないのだから。
最初の一歩目さえも踏み出さないのだから。
Jリーグに選ばれる方法
インターン生になったKは抜群の成果を出し続けた。
試合の運営、マネジメント、そして抜群のコミュニケーション力。
２年もすれば社員並み、いやそれ以上の成果が出せるようになり球団もKを囲い込んだ。
東大生よりも早慶上智の学生よりもKを選んだ。
理由は明確で。『結果を出せる人』だからだ。
インターンを通してKは『結果を出した』から新卒採用なんてやっていない場所に入ることができた。
しかも大学３年で。
就職したから『結果を出す』のではなく
『結果を出す』ことを証明できるからどこでも希望する場所にいけるのだ。
声を大にして言いたい。
スポーツを仕事にしたいなら
トレーナーをプロとしてやりたいなら
身体に関わる仕事に就きたいなら
学年も知識も資格も関係なく
実際にそれをやっている人に出会うことが大事。
そこからスタートする。
Kもスタートは出会いから。
どんな出会い方でもいい。
極論、法律に触れなければなんでもいいと僕は思う。
出会うこと。
それが夢へのスタートだ。
トレーナーを志す人へ。
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学生は参加費無料です。マジで夢への一歩を踏み出しましょう。
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僕はKのようにJリーグに入りたい想いもない。
プロ野球のトレーナーになりたいとか、オリンピックに帯同したいとかもない。
でも きっとこうすればなれるんだろう という方法論は分かる。
だってその夢を叶えた人たちにずっと取材をしてきたから。
夢を叶える人と、叶えられない人の差はほんの少し・・・
僕は後輩たち、教え子たちに夢を夢で終わらせるようなことをさせたくない。
夢を諦める人はたくさん見てきた。
挑戦せずに諦めて行く人を見てきた。
それが大人になると言うことなら大人なんかにならなくていい。
たった一度の人生。
納得できるように挑戦しよう。
夢に挑戦する。これが夢を叶えた人と叶えられていない人の差だ。
CHALLENGE YOUR DREAM
脇坂大陽
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