筋膜を捉える

こんにちは!
スポーツアライアンスの朝比奈です。
6月1日に開催されたファシアリリースの可能性と実際の開催報告ブログです。

当日、参加できなかった方に内容を少しお届けします。

講師はコンディショニングサロンPhysio fit(フィジオフィット)代表の大野有三さんです。
大野さんは日本で2人しかいないファシアリリースツール「コンプレフロス」のマスタートレーナーの1人であり、コンプレフロスを用いたアカデミーは現在約400名の卒業生を輩出しています。

今回の勉強会では大野さんから筋膜の基礎基本、コンプレフロスを使用したアプローチ方法を学びました。

ファシアについて

まずファシア(筋膜)について基礎を理解しましょう。ファシアとは水分とコラーゲン、細胞が混じりあった液状物質です。ただの膜ではありません。

内訳は以下の割合です。
・水分85%
・細胞外基質10%
・細胞5%

ファシアの細かい成分については動画で解説していますので、そちらをご覧ください。

また、ファシアは人体の多くの組織に存在しています。腱、靭帯、支帯、皮膚、関節包もファシアから成り立っています。運動器系だけではなく、内臓系、循環器系、自律神経系にも影響を及ぶすのがファシアです。

ファシアの評価

ファシアの評価方法についてです。ファシアは浅筋膜と深筋膜の2種類に分類されます。種類によって評価方法も変わります。

先筋膜の評価
・つまんで動かす
・皮膚をスライドさせる
※実際の評価方法を動画で紹介しています。

浅筋膜も2種類に分類することができます。
・防御性脂肪筋膜系 (Protective adipofascial system) :PAFS
・潤滑性脂肪筋膜系 (lubricant adipofascial system) :LAFS
それぞれの特徴はこちらの画像をご覧ください。

深筋膜の評価
・ストレッチしても可動域が変わらない
・侵害受容器の閾値が低下している
※実際の評価方法を動画で紹介しています。

深筋膜特徴はこちらの画像をご覧ください。

ファシアリリースの基本

ここまでファシアについての解説をしてきました。こちらでは、ファシアリリースの基本のポイントを紹介します。
※大野さんの詳しい解説は動画で見ることができます。

浅筋膜
・組織を動かす
・組織を温める
・組織の血流量を上昇させる

深筋膜
・組織を動かす
・組織を温める
・組織の血流量を上昇させる
・膜滑走を促す

ファシアが正常に働かないと
・ 創傷治癒の遅延
・ 発痛物質・疲労物質の蓄積による痛み・倦怠感 ・ 関節可動域制限
・ 筋パフォーマンスの低下(収縮・弛緩力の低下)
・ 神経伝達速度を低下
・ 腫脹の改善遅延
・ 皮膚の変化(凹凸の出現、しわ、黄色変化)
などの機能障害を引き起こします。

コンプレフロスとは

ドイツ人スポーツ理学療法士のSven Kruse氏が開発されたゴムバンド状のツールです。

活用方法は関節症に対する治療や予防から、アスリートのコンディショニング、パフォーマンスUPのための運動学習ツールと多岐に渡ります。

なぜコンプレフロスを使用すると、そのような効果が出るのでしょうか?
セミナーでは以下、3点を解説していただきました。
1、ファシアに水分補給ができる
2、ファシアに滑走生を持たすことができる
3、正しい関節動作を引き出すことができる

実際の使用例を画像で紹介します。

まとめ

ファシア(筋膜)という言葉はみなさんご存知のことかと思います。ですが、ここまで奥深く考える機会はなかなかないなと私は感じました。

大野さんの説明は様々な事例を挙げていただき理解しやすく、すぐに活動現場で生かせることばかりでした。今回のセミナーですが動画で学ぶことができます。評価方法、実技など実際に見ないと理解が難しいこともあるかと思います。

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続きを見るにはこちらから

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