姿勢評価に運動連鎖は必要なのか?

こんにちは!
スポーツアライアンスの朝比奈です。

5月17日に開催された筋膜・運動連鎖から考える姿勢評価の開催報告ブログです。

満員御礼のため当日、参加できなかった方のためにも内容を少しご紹介します。

講師はハワイ大学解剖実習に4回参加された、アスレティックトレーナーの森川さんです。
実際に人体を、その目で見てきた経験を生かしラクロス、サッカーを中心にスポーツ現場でトレーナー活動をされています。

今回の勉強会では以前に開催した、筋膜・運動連鎖とトレーニングプログラムの構築では深く説明できなかった姿勢評価の部分をピックアップしました。

運動連鎖とは?

運動連鎖とは、複数の分節が時間的・空間的に協応して合目的かつ合理的な動作を行うことかができること。身体運動に伴う複数分節の協応した動き全て

と勉強会では説明をされていました。

チェーンをイメージすると分かりやすいです。一つのチェーンを動かすと、他のチェーンも動くように、身体でも運動連鎖が起こります。

では、運動連鎖をもう少し詳しく解説していきます。

運動連鎖の種類

運動連鎖を考える上で、重要項目を押さえておきましょう。

open kinetic chain(開放性運動連鎖)と、closed kinetic chain(閉鎖性運動連鎖)という考え方です。それぞれOKC、CKCと呼ばれることもあります。

身体の末端部分が、地面と接している、固定されている状態かどうかで分けることができます。

OKCはopen なので末端が解放されている、接していない状態での運動です。運動例をあげると、レッグカールなどです。

CKCはその逆で、末端が地面と接しているプッシュアップやスクワットなどが当てはまります。

筋膜とは?

ここまで運動連鎖についてお話ししてきましたが、続いて筋膜についてです。

上の画像にあるように筋膜は浅筋膜、深筋膜に分かれます。では、そもそも筋膜とは何なのか?

セミナーで説明された文章を一部、引用しています。

3次元的かつ連続的に体内に広がっているコラーゲンを含んだ緩いもしくは密度の濃い繊維質の軟部結合組織。「膜組織は全ての臓器、筋肉、骨、神経線維と相互浸透しており、 この機能的な構造を持って、体の全ての機関が統合的に機能できる 環境を提供している」

2017 : Federative International Programmeon Anatomical Terminologies (FIPAT)

筋膜はウェットスーツのように全身を覆っていて、一部が固まってしまうと他の部位にも影響します。

皮膚の下には部位によって多少異なりますが、皮下脂肪、浅筋膜、皮下脂肪、深筋膜と続きます。筋肉は深筋膜の次にあります。

この組織構造を理解してストレッチや手技をするのではアプローチの仕方、力の入れ方も変わってくるはずです。

運動連鎖不全

運動連鎖が正しく起きないことを運動連鎖不全と呼ぶことがあります。

運動連鎖不全は合目的かつ合理的な動作が阻害されていることを指します。 関節障害、バランス障害、エネルギー効率の低下などを引き起こします。

よくある姿勢&改善方法

勉強会では、よくある姿勢の解説と改善方法も教わりました。

筋膜の特性を活かした改善方法は動画で紹介しています。ブログを最後までご覧ください。

まとめ

筋膜、運動連鎖どちらも単語としては聞いたことがあったのではないでしょうか?

講師の森川さんは勉強会の最後に『木(局所)だけを見るのではなく 森(身体全体)を見ましょう。』と話していました。

局所だけ見ても姿勢は改善されませんし、正しい評価もできません。身体全体を見て、何をするのか選択できることが大事です。

選手やクライアントの姿勢改善ができるようになるためにも、まずは姿勢評価をできるようになりましょう。

当日の内容を動画で公開!

動画はまだまだ続きます。

続きを見るにはこちら

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