プロサッカーチームCEOが伝える『学生時代にすべきこと』

こんにちは。
スポーツアライアンスインターン生の安達です。

4月28日に開催した学生向け公開講座
プロスポーツチームで働くためのはじめの一歩』の開催報告ブログです。

講師はアルビレックス新潟シンガポールCEOの難波さんです。

難波修二郎
CEO / Albirex Singapore Pte Ltd
大学院でスポーツ経営学を学び、卒業後はJリーグFC東京にて10年間サッカービジネスの第一線に従事。2009年に退職し渡米、米国の大学院にてスポーツ経営学を修了。その後、米国でのスポーツマネジメント会社勤務などを経て2014年よりアルビレックス新潟シンガポールでプロサッカークラブの経営に携わる。2020年1月よりCEOに就任。

プロスポーツチームで働くには

スポーツをやっていた人なら一度は憧れた、プロ選手。そして彼らのプレーを観戦・応援する、ファン。さらに両者を繋ぐ、プロスポーツチーム。

今回は、そんなプロスポーツチームではどのように運営しているのか、何が必要なのか、アルビレックス新潟シンガポールでCEOの難波さんからお話をお聞きしました。

プロスポーツチームはハイブリッド産業

スポーツビジネスには、3種類あると言われています。

①スポーツサービス情報産業
新聞やテレビ、インターネットなどで情報発信をする。

②スポーツ用品産業
スポーツをするのに必要な用具製作と販売に関わる。

③スポーツ施設空間産業
スポーツをしたり、観戦をしたりする場所を運営する。

プロスポーツチームとは、これら3つを掛け合わせたビジネスとのこと。

試合日程やイベント情報を発信しチームのグッズを製作、販売をしスポーツを行うスタジアムの管理、運営を行う。まさにスポーツビジネス全てを網羅する仕事です。

商品の質とブランドを保ち続けるのが難しい

プロスポーツチームにとって大事な商品は、選手。選手のコンディションは、試合結果や天候などのこちらでは対応できないもので乱れてしまうもの。

その代わりに練習環境の整備や、ファンと選手との距離感作りを徹底しているとのこと。

また、プロスポーツチームはブランドを毀損しやすいそうです。原因は、チームの弱体化や不祥事による、ファンの減少や不透明な人事による、チーム内部からの問題など。

それらを食い止めるために、試合で勝てなかったとしても最低限最後まで全力で闘うことや不祥事への迅速な対応。クリアな情報公開など、いち早く対応していくことを徹底しているそうです。

「上げられる質は上げていく」
「ブランドの毀損に関わることはいち早く対応する」

プロスポーツチームの運営ではこの2つが難しくもあり、とても大事なことだそうです。

収入の柱とゴールデンサイクル

プロスポーツチームの運営には、たくさんのお金が必要です。そんなお金の収入源と、それに関わる「ゴールデンサイクル」というのを見ていきましょう。

収入源は、スポンサーからの広告費・スタジアム入場料・グッズ収入・スクール月謝などから成り立ちます。そしてそこで得たお金は以下のようなサイクルに回されます。

このサイクルを回してプロスポーツチームの運営は行われていきます。

学生時代にやっておくべきこと

難波さんから学生時代にやっておくべきことを紹介していただきました。
ここではいくつか、ピックアップして紹介します。

人とたくさん会い、考えを戦わせる
自分の意見だけでなく、色々な方との意見とすり合わせて、知見を広げることが大切です。

財務と会計の知識
主観で左右されない事実(数字)で話ができて、そのようになる理由を話せるようにすること。数字で語れて、数字を語れることが求められます。

人がどうやってお金を稼いでるか考える
お金の稼ぎ方を知って、実践してみましょう。自分でイベントを企画してみるのも良し。HPを作って、物品を売ってみるもよし。お金の流れを知り、実際にやってみるということが大切です。

情報の発信
自分の考えを色々な人たちへ発信して知ってもらうこと。思っているだけでは人には届きません。まずは自分の考えを発信しましょう。

難波さんから学生へメッセージ

卒業後、すぐにこの業界に入る必要はなく、目の前に来たチャンスを逃がさないように常に準備しておくことが大事です。

そして、プロスポーツチームで働くことを目標にしないで、さらに上の幹部・部長になることを目標にしてください。応援しています。

当日の内容を動画で見れる!

動画はまだまだ続きます。
続きを見るにはこちら↓

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