国士舘トレーナー講座2017年度が終わりました。
国士舘トレーナー講座の5年目の講義が終わった。
今年は満員御礼のキャンセル待ち状態での開講。
昨年、一昨年のメンバーも手伝ってくれて60名近い人数での実施となった。
3ヶ月の中で学べることは限られる。
同時に伝えることも限られる。
でもこれからのキャリアや人生で活きることを伝えたい。
机上の空論ではなく、いい話聞いたなでもなく、
活きる力であり生きる力にもなることを伝えたいと思っている。
短期集中で成長する方法
小学校の頃から剣道を始め約10年間やってきた。
多くのことを稽古や試合の中で学んで来たけれど、ひとつだけ学問として学び覚えていることがある。
『守破離』という教え。
誰に学んだのか?昇段審査の時のお題なのか?
思い出せないけれど、この言葉と教えはしっかりと自分の中にある。
守破離というのは
守:言われたことを守る。つまり型通りにする。マニュアル。
破:型を自分のやりやすいように少し変えてみる。現代風に言うとアレンジ。
離:自分だけのやり方を編み出す。言わばオリジナル。
この順で人は成長する。
となると初心者が短期間で成長するにはこの『守』をやる必要がある。
なのでマニュアルを徹底して身につけるというのが、学びの最初にすることだと僕は思っている。
最初から自分で考えるよりも誰かが作った結果の出るマニュアルを学び切る。
そこに変なアレンジはいらない。自分流にしない。
徹底して言われた通りにやる。
その中で血となり肉となり成長するのだ。
国士舘トレーナー講座の内容は完全に『守』だ。
僕は教え子たちにトレーナーとしての使えるマニュアルを伝えている。
守から破に変わる時
実際問題、マニュアル嫌いな人は多い。
トレーナー業界はマニュアルにアレルギー反応があるんだろう。
『マニュアルに頼っているようではまだまだ!』
『自分で考えればわかるでしょ!?』
という人たち。
そう言えるようになった時に守破離の『破』となっている可能性がある。
アレンジを加え、マニュアルとマニュアルを組み合わせて自分のやりやすいように変えていく。
これが破だ。
学問や仕事で破のステージに入るとマニュアルを小馬鹿にし始める。
もっといい方法があると言い始める。
そう心から言えるようになるまでは徹底してマニュアルをやり切る。
ただ気をつけなければならないのは、あくまでもマニュアルよりも効果を出せたり、結果を出せる方法を思いつけるようになればだ。
アレンジしたもののマニュアル以下の効果しか出せないのは違う。
結果が出せないのにマニュアルを悪くいう奴を『勘違い』と言う。
勘違いにならないように気をつけたほうがいい。
実践の学びが成長とモチベーションに直結する。
国士舘のトレーナー講座ではマニュアルを伝え、そして友人や家族に実際に指導をすることで学びを深めるように伝えて来た。
自分自身もそうだったのだが、初めて運動を人に教えるときは本当に緊張する。
きっと運動以外もそうだと思うけれど。
これでいいのか。間違っていないか。ドキドキする。
僕も初めてストレッチを指導した時に『これでいいのか?』と半信半疑でやった。
言われた通りにやったら結果が出たし、クライアントからとびきりの笑顔で喜んでもらえた。
すると結果が出たことや、クライアントの笑顔が嬉しくて、『もっと喜んでもらうためにはどうすればいいのだろうか?』とますますやる気になったのを覚えている。
最初からオリジナルなんていらない。
まずは結果の出るマニュアルを学ぶこと。
学ぶの語源は真似ぶ(まねぶ)。
真似をするところから始まるのだ。
人間的な力も同時につける。
トレーナーとしての知識と技術はマニュアルである。
でも国士舘トレーナー講座では人間的な力をつけるための内容も伝えている。
社会で生きていく上でコミュニケーション能力の向上は必須。
同時に自分自身を知ることも大切。
目標設定の技術やタイムマネジメント力だって必要になってくるだろう。
キャリアやお金のことも知っておいたほうがいい。
それらも合わせて伝える。
まだまだ僕自身も未熟だ。
でも完成していないからこそ伝えられることもある。
来年度も楽しみだ!その前に楓門祭!!今年もブースを出します。
あ、同時に他の学校でもトレーナー講座を開講したいなぁと思っています。
スポーツアライアンス代表理事
国士舘大学トレーナー講座講師
脇坂大陽
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〜次回のスケジュール〜
東京:11月5日(日)
大阪:10月28日(土)
名古屋:10月29日(日)
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