中野ジェームズ修一さんと。〜トレーナーに支えられたいと思ってる選手はいない〜
こんなに仕事を楽しそうに話す方は久々だ。
『仕事は趣味みたいなもの』と僕のトレーナーの大師匠。
中野ジェームズ修一さんが話してくれた。
別に休みもいらない。やらされている感もない。
フィジカルトレーナーとしてトレーニングを考えている時が楽しいし
トレーニング内容が選手の感覚にフィットする感覚も大好き。
前日の寝る前や朝起きた時にすでにワクワクしている。
好きを仕事にしている人は本当にキラキラ輝いている。
中野さんと僕
中野さんとの出会いがあって僕のトレーナー人生がある。
新卒1年目でトレーナーを辞めなかったのはきっと中野さんに出会い、
そして指導をしてもらったから。
独立し新しい仕事にチャレンジする時にもメールをもらった。
『内発的動機付けで頑張ってね。』
という心理学も熟知している中野さんっぽい一言を添えてくれた。
※内発的動機付け:ワクワク感とか自分の興味のあることとか。
反対語は外発的動機付けでこれは名誉とかお金、報酬とか。
僕も今ではそう思うけど、これから社会に出る人には
ひとりでも多く内発的動機付けで仕事を見つけて欲しい。
興味関心のあることを突き詰める。そしてそれを仕事にする。
こんな楽しいことはない。
青学駅伝部の箱根優勝を宣言していた。
中野さんの仕事はフィジカルトレーナー。
3年先まで予約の取れないトレーナーという伝説もある。
福原愛選手の個人トレーナーとしても有名だし
最近だと青山学院大学陸上競技部のチームトレーナーでもある。
それ以外にも多くのトップアスリートが中野さんの指導を受けている。
青学が箱根で優勝する前の年。
中野さんがトレーナーとして就任した。
その時のことは鮮明に覚えている。
『わっきー、来年の箱根。青学を覚えておいてね。すごいから。』
去り際にさらっと言われた。
正直、その時には何を言っているのかわからなかった。
だって青学が箱根を優勝するなんて思っていなかったし
僕の記憶の中では青学が駅伝が強いイメージはなかったからだ。
でも・・・
中野さんの言葉は実現した。
テレビで青学がトップでテープを切る姿を見て鳥肌が立った。
そして僕はいても立ってもいられなくなって皇居を走った。
普段走るのが嫌いな僕が皇居を走った。
ランニング用の靴がなかったのでトレーニング用の超底の薄い
トレーニングシューズで走った。
それでもいいから皇居を走った!!
・・・足底筋膜炎になった。涙
取り乱しました。笑
箱根の優勝という結果を出した中野さん。
でも周りからは『たまたまじゃないの?』と言われることも。
だから結果を出し続ける。そう決め、3連覇。
ここまでくればまぐれじゃない。と自分でも思えたそうだ。
結果にこだわること。勝ちにこだわること。
僕が出会ってきたトレーナーで一番勝ちにこだわりを持っている。
世界で戦うためにはフィジカルが大事
実は超お忙しいのに4時間、ご一緒させてもらった。
二人で話していたのだけれど、あまりにも楽しくて一瞬で時間が過ぎた。
特に印象的だったのが世界一を目指す選手との関わり方の話。
怪我を減らすコンディショニング。
動きをよくするファンクショナルトレーニング。
そんなことをやっても絶対に世界一になれない。
世界一になるためには
ありえない筋力が必要で、ありえない柔軟性も必要。
ありえない心肺機能を有して、ありえないスピードで動く。
教科書に載っているレベルでは世界で勝てない。
世界トップクラスの争いでは最終的にフィジカルが物を言う。
フィジカルの強さが結果に直結する。
当たりが強いという意味のフィジカルが強いではなく体力があるという意味。
世界一になるためには連戦になる。
だから一回の試合ごとの体力もいるけれど、勝ち上がっていった時に体力があるか。
そのためにもフィジカルを鍛えておかなければならない。
体力がなければ怪我をする。
体力がなければパフォーマンスを十分に発揮できない。
体力がなければ戦略通りに動けない。
なるほど。だからフィジカルが大事なのだ。
トレーナーに支えられたいと思ってる選手はいない。
僕もそうだが多くのトレーナーが選手を支えたいと思っている。
でも中野さんは違う。
支えるんじゃない。共に戦う。
『 トレーナーに支えられたいと思ってるアスリートがいると思う?
そんな選手、いないよ。 』
サポートする人でも、支援する人でも
支える人でも、応援する人もでない。
共に戦う。
この日、僕は13年目にしてトレーナー観ががらっと変わった。
頭をガツンと叩かれた感じがした。
もちろんトップアスリートでなく一般のダイエットをしている人や
体の不定愁訴を改善したい方なら支えて欲しいと思っているかもしれない。
でもトップアスリートは違う。そんな人はいない。
共に戦う覚悟がないならトップアスリートに関わることは諦めるべきだ。
楽しい仕事とは
仕事は趣味みたいなものと中野さんは言うけれど、
常に本気で結果を出すため仕事をしている。
ひとつのことを徹底的に突き詰められるから楽しめる。
仕事が楽しいってそういうこと。
楽にお金が稼げるとかじゃない。
好き放題、自分勝手にできるからでもない。
本気で結果を出すためにするから楽しい。
のめりこめるものを見つけよう!!
好きを仕事にしよう。
夢を仕事にしよう。
challenge your dream
夢に挑戦しよう。
あーこの話。まだまだ書き足りない。
・・・また続きを書こうと思う。
その2 はこちら。中野さんの話を聞いての感想と考えたことです。
中野さんにご登壇いただきます!!
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